2011年07月20日

書評:残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法



自己啓発の本が巷に溢れている所に著者「橘玲」は明快にこう言い放つ

「やってもできない。人間の能力は遺伝で決まってて本人の努力でどうにかなるもんじゃない」

この事を頭に入れておかないと、

「努力する→能力向上」

の逆で

「能力向上しない→努力していない→自己否定」

という負のスパイラルに陥る。 出来ないのは「遺伝」が原因なのに自分のせいにしていては幸せになれない。「幸せに生きる」が人生の命題であって、「能力向上」が人生の命題ではない。 

では、低能力の人はどうやって生き残るのか? 「比較優位の原理」によって低能力の人にも仕事はある。「比較優位の原理」は単純で、

高能力が要求される仕事=高収入=高能力な人材が必要
低能力で出来る仕事=低収入=低能力な人材でOK

高能力な人が「低能力で出来る仕事をすると、高能力が要求される仕事をする時より効率(収入的な)が悪くなってしまう」。コレにより低能力な人にも仕事が回ってくる。もちろん能力がある人の方がより高所得(好き)な仕事に就ける。 

ただ、「残酷な世界」では仕事というのはグローバル化しており

「日本での低収入」=「発展途上国での高収入」

となってしまい、仕事内容が発展途上国の人ができる内容であれば「比較優位の原理」により仕事は発展途上国にいってしまう。 もちろん国が規制により仕事が外国にいってしまうのを止めようとはするがそれにも限界がある。 

本書の最後で「やりたい事が努力によってできる分けでも無く、グローバル化しており競争相手は無数にいる残酷な世界で生き残る方法」が示されている。




最後の内容は意外に普通にまとまっているが、本書の中では様々な実験内容や本を紹介しており常識を覆されるような内容ばかり。 「社会学、経済学、生物学(進化論)」が好きな方は本書を読むと読みたい本が増える事請け合いです。


posted by purigen at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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